メタマスクの全てがわかる!メリットとデメリット〜安全な管理方法までまるっと解説

メタマスクの特徴を知りたい。
メリットとデメリットは?
管理方法についても知りたい。

このような悩みに、お答えします。

仮想通貨を軸に、生活しています。
今までの投資経験とリサーチスキルをいかして、記事をまとめてみました。

よかったら参考にしてみてください。

目次

メタマスクとは?

メタマスクとは、ブラウザ上で仮想通貨を管理するウォレット(お財布)です。

▶︎▶︎ メタマスクの公式Twitterはこちら

「イーサリアムブロックチェーン」や、「イーサリアムと互換性のあるブロックチェーン」に対応しています。

メタマスクはDeFiで仮想通貨の取引をしたり、ブロックチェーンゲームをプレイしたり、NFTを管理するために必要です。

メタマスクは「Chrome」などブラウザの、拡張機能にインストールされます。

メタマスクは2016年9月に公開された、「ConsenSys」(consenys.net)という会社によって開発・運営されています。

メタマスク独自のトークンをリリースする案も出ていることから、注目が集まっています。

DeFiで仮想通貨を運用しようと思ったら・・・

  1. 仮想通貨取引所で仮想通貨を買う
  2. 取引所からメタマスクに仮想通貨を送金
  3. メタマスクに仮想通貨が入金される
  4. メタマスクをDeFiのプロジェクトに接続
  5. DeFiで仮想通貨を運用

という流れになります。

メタマスクへの入金は、仮想通貨取引所からおこないます。仮想通貨取引所の口座開設は必須です。

国内の仮想通貨取引所は、「ビットフライヤー」と「コインチェック」がおすすめ。
どちらも国内大手の取引所です。

仮想通貨取引所は、2つ口座をもっている方が便利です。

仮想通貨取引所を2つ開設するメリット

  • メンテナンスなどで、一時的に取引所がつかえなくなる可能性がある
  • 取引所ごとに仮想通貨の価格差がある
  • それぞれの取引所に、メリットとデメリットがある

口座開設の手続きは、10分もかかりません。
下記の記事にまとめているので、サクッとつくってしまいましょう。

ビットフライヤーの口座開設
コインチェックの口座開設

メタマスクは海外の製品ですが、「日本語に対応」しており「無料」でつくれます。

メタマスクの設定方法は、下記の記事にまとめています。

メタマスクの特徴

メタマスクの特徴は以下のとおり。

  • 分散型のウォレット
  • 対応ブラウザ
  • 互換性のあるブロックチェーン

それぞれについて、解説していきます。

分散型のウォレット

メタマスクのデータは、ブロックチェーン上に「分散的な状態」で保存されています。

「組織」や「運営」によって中央集権的に管理されているのではなく、「ノード」と言われる世界中に散らばるコンピュータによって、分散的に管理されています。

アカウント情報にアクセスするためには秘密鍵、またはシークレットリカバリーフレーズが必要です。

秘密鍵

ブロックチェーン上に記録されたアカウント情報に、アクセスするために必要なデータです。

シークレットリカバリーフレーズ

アカウント復旧のために使用する12個の英単語です。秘密鍵を復元するために必要です。

この2つのパスワードどちらかを渡さないかぎり、第三者からウォレットにアクセスされることはありません。

対応ブラウザ

メタマスクの対応ブラウザは、以下のとおり。

  • Google chrome
  • FireFox
  • Opera
  • Brave
  • Microsoft Edge

まだまだ対応ブラウザが、少ないのが現状です。今後の拡大に期待です。

互換性のあるブロックチェーン

メタマスクは、イーサリアム系のブロックチェーンに対応しています。

  • Ethereum chain
  • BNB chain
  • Solana chain
  • Polygon chain
  • Fantom chain
  • Avalanche chain
  • Harmony one chain
  • HECO chain
  • KCC chain
  • xDai chain
  • OKEx chain、など

以前までSolana chainは、メタマスクに対応していませんでした。「Neon EVM」の登場により、イーサリアムのdApps(分散型アプリ)がSolana chain上で公開できるようになりました。

ビットコインはイーサリアム系のチェーンに対応していないので注意です。そのままビットコインをメタマスクに送金すると、ゴックスしてしまいます。

ゴックスとは、資金を失って取りもどせなくなることです。

イーサリアム系のチェーンでは、BTCの代わりにラップされたWBTC(Wrapped BTC)が使用できます。

WBTCとはBTCの価格と連動するステーブルコインです。イーサリアムチェーンで効率的に利用できるようにしたものです。

WBTCは「バイナンス」などの、海外取引所で交換できます。

メタマスクのメリット

メタマスクのメリットは、次のとおり。

  • 国からの規制を受けない
  • 第三者の不正による、情報流出はありえない
  • 手数料を自由に設定できる
  • 複数のアカウントをつくれる

一つずつ、解説します。

国からの規制を受けない

バイナンスやコインチェックなど、「仮想通貨取引所」も一種のウォレットです。取引所のウォレットで、資産を管理しています。

しかし、取引所は「国からの規制」を受けた時に、資金を動かせなくなる可能性があります。「中央集権的」なシステムの問題点です。

一方でメタマスクは「分散型」のウォレットです。データはブロックチェーン上に保存され、世界中に散らばるノードによって、分散的に管理されています。

「国からの規制」で、資金が動かせなくなる心配はありません。

第三者の不正による、情報流出はありえない

メタマスクのアカウント情報は、ブロックチェーン上に分散的な状態で保存されています。

アカウント情報にアクセスするためには、「秘密鍵」や「シークレットリカバリーフレーズ」が必要になります。

秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズは、全てユーザーが自己責任のもと管理します。

ユーザー自身が教えないかぎり、運営などの「第三者」が勝手にパスワードを保有することはできません。なのでメタマスクにおいて、第三者の不正などによる情報流出リスクは0になります。

手数料を自由に設定できる

イーサリアム系のブロックチェーンでは、取引のたびに「ガス代(手数料)」が発生します。

ガス代を支払わないと、ブロックチェーン上で仮想通貨を売買したり、送金したりできません。

メタマスクではガス代を自由に設定できます。

イーサリアムチェーンでは、1秒間に処理できるデータ量が決まっています。チェーンが混雑している時はガス代を高めに設定し、多く支払うことで優先的に処理してもらうことが可能です。

逆にガス代を低く設定することで、払いすぎを防ぐことができます。

例:人気のNFTをローンチ時に買いたい場合

人気のNFTなので、ローンチ時にチェーンが混雑することが予想されます。その場合、人よりガス代を多く支払うことで、優先的に自分の申請が処理されやすくなります。結果として、人気のNFTを買える確率が上がります。

ちなみにガス代はその都度、変わります。

ガス代は「イーサリアムガスステーション」で確認できます。

▶︎▶︎ イーサリアムガスステーションはこちら

ガス代は、それぞれのブロックチェーンの基軸通貨(イーサリアムなら「ETH」)で支払うことになります。

メタマスクでは複数のアカウントをつくれる

メタマスクでは複数の別アカウントを、簡単に追加できます。

アカウントの切り替えも、スムーズに可能です。

アカウントごとにウォレットアドレスが異なるので、使用用途にわけてウォレットを管理することができます。

例えば「ユニスワップのような詐欺の可能性が0に近い堅実なプロジェクトに、アクセスする用のアカウント」と、「もしかしたら詐欺かも知れないプロジェクトに、アクセスする用のアカウント」に使いわけることが可能です。
詐欺プロジェクトにアクセスするとハッキングされて、ウォレット内の資金を抜かれてしまう可能性があります。
アカウントを使いわけておくと、ハッキングされるのはアクセスしたアカウントだけになります。リスク管理につながります。

決して怪しいプロジェクトへのアクセスを、オススメしているわけではありません。あくまで資金管理の一例として、です

メタマスクのデメリット

メタマスクのデメリットは、次のとおり。

  • ハッキングのリスクがある
  • パスワードを厳重に管理する必要がある

1つずつ、解説していきます。

ハッキングのリスクがある

メタマスクはホットウォレットです。コールドウォレットに比べて、セキュリティが低くくなってしまうことは事実です。

ホットウォレット:オンラインの状態で保管するタイプのウォレット
コールドウォレット:オフラインのデバイスに保管するタイプのウォレット

コールドウォレットの方がオフラインの分、ハッキングのリスクが格段に低くなります。

メタマスクを怪しいプロジェクトにアクセスしたら、ハッキングされる可能性があります。本当に信頼できるプロジェクトなのか、徹底的に調べましょう。

ホットウォレットを使用する場合は、「その時々に必要な資金額のみウォレットに移動する」「アカウントを使いわける」といった工夫が必要です。

パスワードを厳重に管理する必要がある

メタマスクのアカウントにアクセスするためには、「秘密鍵」や「シークレットリカバリーフレーズ」が必要です。

秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを第三者に知られてしまうと、知らないところでウォレットにアクセスされる危険性があります。

例えばSNSで、「シークレットリカバリーフレーズを教えてくれ」というメッセージをもらうことがあります。秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズというワードを、出してきている時点で詐欺です。決して教えてはいけません。

秘密鍵とシークレットリカバリーフレーズ、この二つのパスワードを自分で忘れると、大変なことになります。

自分のアカウントにアクセスできなくなり、永遠にメタマスク内の資産を移動できなくなります。

組織が運営するサービスの場合、パスワードは組織が管理しています。仮にパスワードを忘れても、パスワードを「再発行」できる可能性があります。

メタマスクは組織が管理していません。パスワードを忘れると二度と再発行できないので、厳重な管理を徹底しましょう

パスワードの管理方法

デメリットでも述べたように、メタマスクを利用する上で「秘密鍵」と「シークレットリカバリーフレーズ」は、厳重に管理しなければなりません。

正しい管理方法を知っていれば、安全にメタマスクを利用できます。

ここではメタマスクの正しい管理方法を紹介します。

まず前提として、オフラインで管理することが重要です。

オンラインにつながった状態だと、意図せずウィルスに感染し、パスワードが流出してしまう可能性があります。

次のような管理方法が、推奨されています。

  • 紙に書いて、その紙を金庫に入れて保管する
  • シークレットリカバリーフレーズは12個の英単語を複数に分けて保存
    12個の英単語それぞれを、複数の場所に保管する
  • 外付けのHDに保管して、インターネットとの接続を切っておく
  • 暗号通貨シードストレージステッカー」のような、金属板の板に刻んで保管する
    金属なので、火事の場合でも燃える心配がない

まとめ

以上、メタマスクの解説でした。

今回のまとめ
  • メタマスクは分散型のウォレット
  • DeFiやブロックチェーンゲーム、NFTを楽しむために必須
  • 「秘密鍵」「シークレットリカバリーフレーズ」は、誰にも教えてはいけない
  • 「秘密鍵」「シークレットリカバリーフレーズ」は、推奨の方法で厳重に管理する

メタマスクの設定方法は、下記の記事で紹介しています。

メタマスクを安全に使えたら、仮想通貨がいっそう楽しくなりますよ。

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