パンケーキスワップのサービス一覧〜使い方までまるっと解説

このような悩みに、お答えします。

仮想通貨を軸に、生活しています。
今までの投資経験とリサーチスキルをいかして、記事をまとめてみました。

よかったら参考にしてみてください。

パンケーキスワップとは？

パンケーキスワップとは、2020年にローンチした分散型取引所（DEX）です。

DEXとは、管理者がいない取引所のこと。ブロックチェーン上のプログラムによって、資金が管理されています。

中間に人を介さず、ユーザー同士がダイレクトに取引できます。「手数料が安い」「ハッキングに強い」「ユーザー全員の取引記録が見れる」といったメリットがあります。

DEXは、ブロックチェーンで管理された金融システムであるDeFiの一種です。

DeFiとは「Decentralized finance」の略。分散型の金融システムです。今までのような1箇所にお金をあつめて管理する「中央集権型の金融システム」ではなく、1箇所にお金をあつめない「分散型の金融システム」です。

パンケーキスワップは、世界最大の仮想通貨取引所「バイナンス」が展開するブロックチェーン「BNB chain」上で動いています。

パンケーキスワップのメリットデメリット・将来性などについては、こちらの記事でまとめています。

パンケーキスワップを利用するまでの手順

パンケーキスワップは、円やドルのような「法定通貨」は使用できません。

すべて「仮想通貨」を使用します。

パンケーキスワップを利用するためには、5つのステップを踏む必要があります。

パンケーキスワップは、「BNB chain」上のDeFiです。「BNB chain」の基軸通貨である「BNB」がガス代として必要です。

「BNB」は国内の仮想通貨取引所では買えません。海外の取引所で買えます。

まず、国内取引所から海外取引所に資金を移動させる必要があります。

国内の仮想通貨取引所は、「ビットフライヤー」と「コインチェック」がおすすめ。
どちらも国内大手の取引所です。

仮想通貨取引所は、2つ口座をもっている方が便利です。

仮想通貨取引所を2つ開設するメリット

• メンテナンスなどで、一時的に取引所がつかえなくなる可能性がある
• 取引所ごとに仮想通貨の価格差がある
• それぞれの取引所に、メリットとデメリットがある

口座開設の手続きは、10分もかかりません。
下記の記事にまとめているので、サクッとつくってしまいましょう。

特にビットフライヤーは、「XRP」の送金手数料が無料です。

XRPは送金用の仮想通貨です。「BTC」や「ETH」にくらべて、送金手数料が安く送金スピードが早くなります。

国内の取引所で購入した「XRP」を、海外の取引所に送金します。

海外の取引所は、世界最大手の取引所バイナンスなどがあります。

国内取引所から送られてきた「XRP」を「BNB」に交換します。

「BNB」はガス代になります。「BNB」をメタマスクのようなブラウザウォレットに送金します。

「BNB」の入ったブラウザウォレットを、パンケーキスワップに接続すると利用できます。

少し手順がややこしいですが、慣れると簡単です。

パンケーキスワップのサービス一覧

パンケーキスワップには、次のようなサービスがあります。

ホーム画面でいうと、上の段の赤枠部分のところです。

1つずつ、説明します。

Trade

「Trade」は、主に仮想通貨同士の交換【Swap,Limit】をしたり、トレード【Perpetual】をします。

また、プールに仮想通貨を流動性提供【Liquidity】できます。

Swap

自分の持っている仮想通貨を、目的の仮想通貨に交換します。

枚数を入力するだけでOK、秒で交換できます。

Swapには、0.25%の手数料がかかります。手数料の内訳は、次のとおり。

• 0.17%：流動性提供者への報酬
• 0.03%：トレジャリーへ
• 0.05%：CAKEに交換されて、バーン

Limit

指値注文です。

指値注文とは、「取引数量」と「価格」を指定し、取引相手が現れるのを待つ注文方法です。時間はかかりやすいですが、指定した金額より悪い条件で約定することはありません。

希望の価格で「買い注文」または「売り注文」を設定できます。

パンケーキスワップ上で希望価格になった場合のみ、取引が成立します。

Liquidity

パンケーキスワップの「プール」に、流動性を提供することです。

流動性は「異なる2つのトークン」をペアにして提供します。Liquidityで、異なる2つのトークンを選択できます。

流動性提供することを、LPを組むとも言います。

LPとは、流動性を提供したことを証明するトークンです。流動性提供すると、発行されます。LPは売れないので、注意が必要です。

Perpetual

有効期限のない先物取引です。

先物取引とは、現時点で「売買の価格」や「数量」を約束しておいて、約束の日が来た時に実際に売買が実行される取引方法です。

Perpetualは約束の日が存在しないということ。つまり「有効期限がない」ということです。

原資を何倍も膨らませてトレードできるレバレッジ取引、売りから入るショート取引にも対応しています。

取引手数料の20％が「CAKE」に交換されて、バーンされます。

Earn

「Earn」では、仮想通貨を預けて報酬をもらうことができます。

仮想通貨をペアで預ける【Farms】、単体で預ける【Pools】があります。

Farms

流動性を提供することで発行される「LPトークン」を預けることで報酬を獲得します。流動性は「異なる2つのトークン」をペアにして預けます。

Farmsの報酬には、「流動性を提供することで獲得できる報酬」と「LPトークンをステーキングすることで獲得できる報酬」が含まれています。ダブルの報酬を獲得できます。

ファーミングは利回りは高いですが、インパーマネントロスのリスクがあります。

インパーマネントロスとは、「ファーミングせずにトークンを別々に持っていた方が儲かっていた」という状態。

パンケーキスワップでは、2種類の仮想通貨を「1：1」の割合で預けます。預けているトークン同士の「価格差」が大きくなると、「1：1」の価値を保つためにトークン枚数が増減します。インパーマネントロスとは、この時に発生する損失のことです。

ファーミングをする際には、インパーマネントロスのリスクをしっかり理解しておくことが大切です。

Pools

「CAKE」を単体で預けることで、報酬を獲得します。

トークン単体を取引所に預けることをステーキングといいます。利回りはファーミングより低くなりますが、インパーマネントロスのリスクはありません。

パンケーキスワップには、2種類のPoolがあります。

• 報酬としてCAKEを獲得できるPool
• 報酬としてCAKEとは別のトークンを獲得できるPool

Win

「トレードコンテスト」「簡単なゲーム」「宝くじ」などがあります。

手軽に遊べるサービスです。

Trading Competition

トレードコンテストです。

賞金は$120,000相当の「トークン」や「NFT」です。

Prediction

「BNB」「CAKE」の価格を、上がるか下がるか予測して当てるゲームです。

当たると賞金をゲットできます。

Lottery

宝くじです。「5ドル分のCAKE」で一枚買える。

数字がそろうと、賞金をゲットできます。

NFT

パンケーキスワップは、NFTも取り扱っています。

NFTの売買ができます。

NFTとは、デジタルデータに唯一無二の価値がついたもの。NFTのベースも、ブロックチェーンです。

Overview

NFTの売買ができる、マーケットプレイスです。

NFTを買うときは「BNB」で購入します。NFTが売れたときは「WBNB」が、ウォレットに入るので注意です。（※ WBNBは無料で、BNBにコンバートできます）

NFT販売には、手数料2％がかかります。

手数料はすべて「CAKE」に交換され、バーンされます。

Collections

パンケーキスワップにリストされている、コレクション一覧です。

NFTのコレクションとは「ブランド名」のことです。

気になるコレクションのページに移動できます。

Activity

パンケーキスワップ内の、NFTの売買記録です。

リアルタイムで確認できます。

その他

IFO

パンケーキスワップに新しくリスティングされるトークンを、「IFO価格」でいち早く購入できるサービスです。株式でいう「IPO」みたいなものです。

IFO価格で購入できると、リスティング後に何十倍も価格が上がることもあります。

IFOは不定期に開催されるので、小まめにチェックすることが必要です。

パンケーキスワップのIFOには、パブリックセールとプライベートセールがあります。

IFOに参加するためには、決まった期間「CAKE」をステーキングする必要があります。

ステーキングした「CAKEの枚数」と、ステーキングした「期間の長さ」で、新トークンの「購入上限」が決まります。

パンケーキスワップの使い方

パンケーキスワップの使い方を解説します。

今回はメインのサービスである「Swap」「Farms」「Pools」について紹介します。

パンケーキスワップは、スマホでも利用できます。ただし、パソコンの方が操作がしやすく、ミスに繋がりにくいです。今回はパソコンの使い方を紹介します。

スワップ

まず、ホーム画面に移動する

初めてパンケーキスワップを利用する場合、ウォレットを接続する

「Connect Wallet」をクリック

Connect Walletのポップアップ画面が表示される

今回は「Metamask」を選択

接続するメタマスクのアカウントを選択

「次へ」をクリック

「接続」をクリック

ウォレットが接続された

ホーム画面の赤枠部分に、自分のアドレスが表示されている

「Trade」→「Swap」をクリック

Swap画面に移動する

今回は「BNB」を「CAKE」にスワップしてみる

試しに「0.5 BNB」と入力してみる

その時のレートで、自動的に「CAKE」の枚数も入力される

今回は「3.9142 CAKE」

「Swap」をクリック

確認画面が表示される

大丈夫なら、「Confirm Swap」をクリック

メタマスクが起動する

ガス代（手数料）の見積もりが、表示される

パンケーキスワップはBNB chain上で動いているので、ガス代に「BNB」が必要です。

今回は、「0.00088025 BNB」ガス代としてかかる

下にスクロースると、合計額が表示される

今回は、交換するBNB【0.05 BNB】＋ガス代【0.00088025 BNB】＝0.05088025 BNB が必要です。

大丈夫なら、「確認」をクリック

申請完了の画面が表示される

メタマスクに「CAKE」を追加する

「Add CAKE to Metamask」をクリック
（※ メタマスクに「CAKE」を追加しないと、購入できていてもメタマスク上で表示されない）

メタマスクを開くと、ちゃんと CAKEが買えている

ファーミング

「Earn」→「Farms」をクリック

ファーミング画面に移動する

ファーミングは異なる仮想通貨を、ペアにして預ける

今回は「CAKE – BNB」（一番上）のペアで、ファーミングしてみる

「CAKE – BNB」の右側、下矢印をクリック

「Enable」をクリック

パンケーキスワップで初めてファーミングをする場合、「アクセス権限」を許可する必要がある

1回目だけ、手数料がかかる（下の画像では$0.06分の「BNB」）

この手数料を支払わないとファーミングできない

「確認」をクリック

「CAKE – BNB」ペアのAPR（年利）は、「22.75%」

APRの詳細は、赤枠のマークをクリックして確認できる

ROI（投資の利益率、つまり年利）の目安を計算できる画面が表示される

「Details」をクリック

赤枠に囲まれた部分がAPRの詳細

APRには「LPを組んでいるともらえる報酬」と「LPをステーキングしてCAKEがもらえる報酬」の、2つの報酬が含まれている

• APR(incl LP rewards)：全体のAPR
• Base APR(CAKE yield only)：報酬としてCAKEが獲得できるAPR
• APY(1x daily compound)：1日ごとに報酬を回収して、LPに追加していった場合（つまり複利運用した場合）の利回り。これをAPYという
• Farm Multiplier：指定したペアがファーミング全体にしめる割合。APYに計算されているので、気にしなくてよい

ファーミングをするには、LPを組む必要がある

「Get CAKE – BNB LP」をクリック

LPを組むページに移動する

ここでLPのペアを決める

あらかじめ、「BNB」と「CAKE」がペアになっている

「Add Liquidity」をクリック

LPペアの枚数を入力するページに移動する

パンケーキスワップは自動的に「1：1」の割合になる
片方の通貨の枚数を入力したら、もう片方も自動的に入力される

今回は、保有している「CAKE」を全量入力してみる

「1：1」の割合になるよう「BNB」も自動的に入力される（保有している枚数の範囲内で、「1：1」にならないといけない）

「Supply」をクリック

確認画面が表示される

「Confirm Supply」をクリック

メタマスクが起動する

「確認」をクリック

申請完了の画面が表示される

メタマスクにLPを追加する

「Add Cake-LP to Metamask」をクリック（メタマスクにLPを追加しないと、メタマスク上で表示されない）

ちゃんとLPがメタマスクに入っている

ファーミング画面にもどる

LPをステーキングする

「Stake LP」をクリック

ステーキングするLPの枚数を入力する

基本、全量（MAX）でOK

ROIを確認するには、赤枠のマークをクリックする

下の画像だと・・・

• 26.24 USD分の「CAKE – BNB LP」を、1年間ステーキング
• 1日ごと（毎日）に報酬を回収して、LPに再投資する
• 結果、1年間で合計$6.27分の報酬がもらえる

という意味になっている

あくまで予想額。実際はユーザー数や、「CAKE・ BNB」の価格でAPYは日々変わります。

確認画面にもどる

「Confirm」をクリック

メタマスクが起動する

「確認」をクリック

LPがSTAKEされた

時間がたつと、自動的に報酬がたまっていく

LPを取り出したい場合は「−」を、LPを追加したい場合は「＋」をクリックする

報酬がたまると、画像のように表示される

報酬は「Harvest」で回収できる

Pools

「Earn」→「Pools」をクリック

Poolsのページに移動する

今回は「CAKE」をステーキングしてみる

Stake CAKE（一番上）の、右側の「Details」をクリック

「Enable」をクリック

メタマスクが起動する

パンケーキスワップで初めてPoolsを利用する場合、「アクセス権限」を許可する必要がある

1回目だけ、手数料がかかる（$0.06分の「BNB」）

「確認」をクリック

Poolsには、「Flexible」「Locked」の2種類のステーキング方法がある

• Flexible：預けたトークンをいつでも取り出せる。その分、APYは低くなる
• Locked：預けたトークンは指定した期間は取り出せない、ロックされる。ロック期間が長くなるほど、APYも高くなる

試しに、「Flexible」をクリックしてみる

入力画面が表示される

ステーキングするトークン量を、入力するだけ

Pools画面にもどる

次は、試しに「Locked」をクリックしてみる

ステーキングするトークン量のほかに、「ADD DRATION」で、ロックする期間を選択できる

画像では「1W」（1週間）で、APYは5.55%

「ADD DRATION」を「52W」（52週間）にしてみる

APYが84.03%に上がった

ロックする期間が長くなればなるほど、APYは上がります。ただし、ロックしている期間は、トークンを取り出せなません。ロック中にトークン価格が下がる可能性もあるので、注意する必要があります。

ステーキングのページに戻る

今回は試しに、「Flexible」でステーキングしてみる

「Flexible」をクリック

保有している「CAKE」を、すべてステーキングしてみる

「Max」をクリック

自動で全量が入力される

「Confirum」をクリック

メタマスクが起動する

「確認」をクリック

「CAKE」がステーキングされた

「CAKE」を取り出したい場合は「−」を、「CAKE」を追加したい場合は「＋」をクリックする

報酬を獲得すると、画像のように表示される

まとめ

以上、パンケーキスワップのサービス一覧と使い方の紹介でした。

パンケーキスワップのメリットとデメリット・CAKEトークン・将来性については、下記の記事にまとめています。

DeFi初心者の方はぜひ一度、利用してみてください。